潤いに必要な「セラミド」はダメージヘアにも必要です

 


セラミドは細胞間脂質の主成分です。細胞間脂質は表皮の角質層中に存在し、角質層の水分保持機能及びバリア機能に大きく貢献しています。角質層では、分化した角化細胞がブロックのように何層にも積み重なっており、その隙間を埋めるセメントにあたるものが細胞間脂質で、主にセラミド、コレステロール及び遊離脂肪酸から構成されています。

ヒト皮膚角質層には、分子構造の異なる6タイプのセラミド1~6が存在し、それらを合計すると角質層の全脂質の40~65%に相当します。本来、健康な肌は細胞間脂質が規則正しい液晶構造を作っています。これをラメラ構造といいますが、主な構成成分であるセラミドが不足するとそれが崩れ、水分保持機能やバリア機能が低下し肌荒れにつながります。

これが髪の場合、毛髪中のCMCとよばれる細胞膜複合体には、光沢がある強い髪を維持するために重要な役割を果たしています。このCMC中の脂質組成を分析すると、その50%以上がセラミドであり、残りは主にコレステロール及び遊離脂肪酸であることがわかっています。皮膚角質層と同様に、毛髪にも6種類のセラミドが存在していますが、皮膚中にはセラミド3が多く含有されているのに対し、毛髪中にはセラミド2とセラミド6が多く含有されています。皮膚でも毛髪でもセラミド1~6のいずれか1種類だけを含むのではなく、各種のセラミドをそれぞれに特有の比率で含んでいます。

毛髪の強さや美しさを維持するためには、セラミドを補うことが不可欠になります。セラミドを補うことにより、濡れている状態での摩擦によるダメージの軽減や、傷んだ髪がブラッシングなどにより引っ張られることにより切れ毛にならないよう髪の強度を上げてくれたり、毛髪内のタンパク質が流れ出てしまわないように働いてくれるのです。

このような働きのある天然のセラミドに対し、化粧品原料に使用されるようになった当初のセラミドは、生体内に存在するものとは化学構造が異なるセラミドでした。しかし最近では植物由来のセラミドの他、バイオテクノロジーの発達により、酵母を利用した良質なセラミド物質が作れるようになってきました。

これらのセラミドは、ヒトの皮膚に存在するセラミドとまったく同一の立体配置を持ち、セラミド本来の特性を発揮するため非常に効果的であるといえます。ぜひ最近のセラミド製品を取り入れて潤いのある髪にしたいものです。